こんにちは。
あいくちです。
今回はとても臆病な
アフリカヤマネを慣らす方法
について紹介します。
優しく接しているのに
すぐ逃げる
手の上に乗ってくれない
といった悩みはありませんか?
それはもしかしたら
接し方に問題があるのでなく
飼育環境にも問題が
あるかもしれません。
どんなに愛情をもって接しても
コミュニケーションを取りにくい
飼育環境を続けているならば
一生距離は縮まりません。
個体差もありますが
参考になれば幸いです。
アフリカヤマネを驚かせない環境を作る
アフリカヤマネはとても臆病な生き物です。
不意な人影やちょっとした物音に
驚いて逃げてしまいます。
そのような興奮状態で
ハンドリングしようとしても
怖がられるばかりで
距離が縮まることはありません。
まずは無理のない範囲で
そのような環境を見直していきましょう。
観音開きのケージを使用する
ハンドリングや餌やりの際、
蓋を外したり上から手を入れたりすると、
影や音に驚いて逃げてしまうことが
多々あります。
これを繰り返してしまうと
触れる前からすでに興奮状態になるので
どんなに優しく接しても逆効果です。
そこで僕は前面部にドアがついている
ケージを必ずおすすめしています。
音が静かで影を作らないうえに、
手や顔を覚えてもらいやすくなります。
また脱走されにくく
メンテナンス性が高いなどの
メリットがあります。
僕はグラスハーモニーを1番にお勧めします。
大きな扉の開閉音も静かで
アフリカヤマネの飼育に理想的な
作りをしています。
僕の場合ですが
このケージに変えてから
かなりアフリカヤマネの
臆病さがなくなったと感じています。
機能性、視認性、値段、
デザイン、メンテナンス性
どれをとっても申し分なく
コスパ最強ケージだと思っています。
ケージを高く設置して目線をそろえる
私たちの日常生活は
知らず知らずに音や影をつくり
ヤマネにストレスを与えてしまっています。
一番の理想は飼い主が立ったときの
目線の位置にケージがある状態です。
しかし、
安全面やお世話のしやすさを考慮すると
そういうわけにはいきません。
ですので、
お世話するときに人影ができない程度の高さを
目安に設置するのがいいと思います。
お世話をするときは立って近づくのではなく
極力影を作らないようにしゃがんで近づくと
ストレスを抑えることが出来ます。
もし、
ケージを床に置いている人は
すぐにやめましょう。
どんなに気を使って近づいても
絶対に影になりますので
恐怖心を与えてしまいます。
隠れ家に自分の匂いがついた布を入れる
アフリカヤマネには嗅覚があります。
飼い主の着なくなったTシャツ類を
小さく切って隠れ家付近においてみましょう。
すると、
隠れ家の中に持って行って
床に敷いたり積み上げたり
くるまったりしていることがあります。
普段から飼い主の匂いがする
布等に慣れてもらうことで
ハンドリングの際の警戒心を
和らげることが出来ます。
隠れ家を変えてみる
これは少し意地悪なのですが、
コミュニケーションを取りやすい
隠れ家に変えてみるのも手です。
隠れ家に籠りっぱなしだと
せっかく餌などをあげても
顔を覚えてくれません。
アフリカヤマネからも
飼い主のことを確認しやすい作りの
隠れ家を選びましょう。
ただし、
極端にひらけた隠れ家は
ヤマネにとってストレスになので
小さい布など姿を隠せるものも
入れてあげましょう。
ぼくはこちらを使っています。
ハーモニーハウスを使ってから
餌をあげる時に
目が合うようになりましたし、
手を近づけると気づいて
「餌くれるの?」って感じで
反応してくれるようになりました。
プラスチック製のため
衛生的でメンテナンス性も高いので
個人的にとてもお勧めです。
アフリカヤマネの人慣れ訓練
胸ポケットにいれて慣らす
個人的にとてもおすすめの方法です。
汚れても平気な
ポロシャツを着た状態で
胸ポケットにヤマネを入れてあげます。
胸ポケットが
隠れ家の役割りを果たすので
徐々に落ち着いてきます。
そこで布越しにハンドリングすることで
手の感触に慣れさせることが出来ます。
飼い主の匂いも覚えてもらえるので
ぜひ試してみてください。
胸ポケットにすっぽり入る
ヤマネの姿はとてもかわいいです。
胸ポケットへの誘導には
トイレットペーパーや
キッチンペーパーの芯がとても便利です。
ケージ内に芯を置き
中に入ってもらったら
それを胸ポケットに差し込み
出てくるのを待つだけです。
反対側は手でふさぎましょう。
けっして無理やりではなく
ヤマネが自然に動くのを
じっくり待ちましょう。
このテクニックは
脱走されにくいので
夜にすることもできます。
ハンドリングの後には嗜好性の高い餌を
嗜好性の餌は
ハンドリングの後にあげましょう。
ハンドリングの後に
餌をもらえるという認識を
与えることが大切です。
そうすれば
近づくだけで
「美味しいのくれるの?」って
反応してくれるようになります。
この作業を繰り返すことで
徐々にハンドリングのあとに
餌を食べてくれるようになります。
ただし
大抵の慣れていない生体は
ハンドリング後に興奮状態になり
餌を食べない場合が多いです。
ですのでそういった場合は
少し時間を空けてから
餌を与えてください。
最終的に
飼い主に気付いたヤマネが
餌欲しさに飼い主に
近寄ってくるようになります。
おすすめの餌は
ミルワームやコオロギの生餌、
小動物用のゼリーです。
嗜好性が高くとても
喜んで食べます。
ただし
注意点が2つあります。
1つめは、
むやみに与えすぎないこと。
慣れさせたいからといって
1日に沢山与えすぎるのは
逆効果です。
肥満や食の好き嫌いを招き
健康にも良くありませんし、
すぐに飽きられてしまいます。
2つ目は、
餌を全然食べなくなってしまった場合は
無理をさせずにやめること。
とても臆病でストレスに
弱い個体だと思われます。
体調を崩しかねないので
諦めることも肝心です。
嗜好性の高い餌で手の上までおびき寄せる
慣れていない生体や
臆病な生体は
餌を与えても
すぐに隠れ家に隠れて
食べてる場合が多いです。
ですので、
多少いじわるではあるのですが
生餌などの嗜好性の高い餌で
いつもより外側におびき寄せるのも
人慣れへの訓練になります。
徐々に食いつく場所を
飼い主側に寄せて
手のひらまで登ってきてくれるのが
理想的です。
かなり根気のいる作業です。
生体の様子を見ながら
適度に訓練してみてください。
2日に1回寝起きを狙ってハンドリング
アフリカヤマネは
寝起きの動きがとても鈍いです。
臆病な子でも
日中寝ているときに体を触り持ち上げると
手の上でおとなしく止まってくれます。
その際に身体を30秒ほど撫でて
慣れさせて上げるのが効果的です。
ただし、
お昼寝大好きで臆病な
アフリカヤマネにとって
間違いなくストレスとなりますので
触りすぎには注意しましょう。
僕の場合は
2日に1回寝起きで持ち上げ
30秒間触ったあとに別の入れ物に移して
その間にケージの簡単な掃除をする
という作業ルーティーンを
組み合わせています。
ハンドリングされた後に
ケージの掃除もされたら
アフリカヤマネに負担がかかりますから
まとめていっぺんにするのが理想です。
ケージにもどした後は
大好物の餌をあげるとより効果的です。
最初は寝起きだったり興奮したりして
食べてくれないかもしれませんが、
回数を重ねていくうちに
食べてくれることもあります。
最後に
いかがだったでしょうか。
今回の記事が参考になれば幸いです。
脅えることなく安心できる環境と
根気のいる訓練(慣らす)が大切です。
ただ根気がいるのはあくまで飼い主側であって
アフリカヤマネに対して求めすぎないよう
ご注意ください。
ご相談などあれば
このブログのお問い合わせ、
もしくはツイッターやインスタグラムから
DMをお願いいたします。
(ツイッターやインスタのDMだと気づきやすいです!)
皆さんとペットの幸せを
説に願っています。
それでは!
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