皆さんこんにちは
【あいくち】です。
今回は
ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)と
ニシアフリカトカゲモドキ(ニシアフ)を
飼う上で気をつけなくてはならない病気について
お知らせしたいと思います。
生体を飼う上で
非常に大切な情報が書いてあります。
この記事を見れば
生体の病気の予防や対処方が
分かりますので是非最後までご覧ください。
爬虫類に対応している病院一覧
まず初めに
万が一の場合に
すぐ動けるよう
爬虫類に対応している
病院を紹介します。
口コミとマップが
すぐに分かるように
なっています。
随時範囲
を広げていく予定です。
クリプトスポリジウム感染症
クリプトスポリジウムとは
クリプトスポリジウムとは
原虫という微生物の仲間です。
哺乳類から鳥類、魚まで
幅広い動物に寄生し感染します。
その中でも爬虫類にとって
クリプトスポリジウムは
致命的な消化器疾患を引き起こします。
強力な感染力、
特効薬がない、
消毒が効かないとされる
非常に厄介な感染症です。
海外のペットショップにおける
爬虫類の死因において、
トカゲ44.4%、ヘビ6.7%、カメ4%を
占めるといわれています。
感染してしまうと
主に胃や腸に寄生され
腸炎や胃炎が発症します。
食欲不振・下痢・体重減少を引き起こし、
寄生された場合みるみる尻尾が痩せ細り、
高確率で死に至ります。
中には突然死したケースもあるそうです。
人体への影響
下痢・嘔吐・体重の減少などを起こし、
ヒトの場合でも免疫が低下していると
死に至ることもあります。
世界中で年間数億人が感染していると言われ、
国内でも過去10年間に1万数千人以上が
患者として治療を受けているそうです。
爬虫類への感染経路
クリプトスポリジウムは
宿主の胃や腸で生活します。
そこから繁殖の為、
固い殻に包まれた「オーシスト」を作り、
宿主の便に紛れて外に出ます。
この時便と共に出てきたオーシストを
他の個体が舐めてしまい
口から体に入ることで、
別の個体へと感染します。
主な感染経路は、
などが考えられます。
予防方法
現代医学では、
爬虫類のクリプトスポリジウム感染症を
完治させる手段が見つかっていません。
その為、感染しないように
予防することが大切です。
もし、他人から受け取った中古品や
過去に別個体に使用したことがある
飼育用品を再度使用する場合は
万が一のために以下の処置をすることが大切です。
それは加熱と乾燥処理です。
クリプトスポリジウムは
塩素系消毒液やアルコールで
滅菌する事ができません。
ただ、加熱や冷凍、乾燥に弱く、
60℃以上 または−20℃以下で30分間、
または常温の場合で1~4日間
乾燥状態におくことで感染力を失います。
ですので飼育用品を
使いまわす場合は
しっかりと加熱と乾燥の処理をしてください。
しかし、
どんなに気を付けていても
何かの過程でクリプトスポリジウムを招き入れて
感染させてしまう確率はゼロではありません。
ですので飼育用品を飼う際は
極力ペットショップもしくは
実績や評価の高いネットショップから
新品を購入することが一番の予防です。
また、WC(野生個体)は
クリプトスポリジウムが寄生している
確率が高くなります。
最悪の場合、
他の個体にも感染してしまい
全滅する可能性もあります。
(過去にそのようなツイートを見たことがあります)
初めて飼われるという方は
いちから育てられたCB(繁殖個体)を
購入することをオススメします。
もし感染したら
クリプトの症状が疑われる場合は
速やかに爬虫類を得意とする
動物病院へ行きましょう。
医師の指示を仰ぎ、
最善を尽くすしかありません。
また、
他にも個体を飼っている場合や、
気がかりな点があれば
医師に忘れずに相談しましょう。
クル病
クル病とは
クル病とは
カルシウムとビタミンが
不足することによって
骨形成に異常が起き、
顎の骨や背中、手足が変形したり、
骨折してしまう病気です。
成長期の幼体や
繁殖期の雌に
高い確率で発症します。
カルシウムとリンの
バランスの偏りや
カルシウムの過剰な
摂取によっても
引き起こされます。
クル病になると
クル病には以下のような
症状がみられます。
①挙動不審な動き
口をパクパクさせる
手足の動きがぎこちない
痙攣する
②元気がない
瞼を閉じていることが多い
活動量の低下
③体の不調
食欲不振
消化不良
背骨などの体の変形
原因
骨格を形成する
カルシウムが不足することによって
クル病になってしまうことが多いです。
成長期の幼体や
繁殖期前後の雌は
カルシウムを特に
必要としています。
予防方法
生餌を与える際に
ダスティング
(カルシウムの栄養補助剤を餌にまぶすこと)して
与えるようにしましょう。
実は、
レオパはカルシウムを
お皿などに載せてケージ内に
常設しておくと、
自分で舐めに来ます。
カルシウムが不足しないよう
設置しておくと安心です。
また、
カルシウムの吸収を
高める栄養素として
ビタミンDがあります。
が、しかし、
ビタミンDを添加する必要性について
飼育者の中での意見が割れています。
「ビタミンDは
カルシウムの吸収に必要だ」
という意見がある一方で、
「ビタミンD無しでも
問題なく飼育できている」
という報告もされており、
いまだに確実な答えは出ていません。
そのため、僕の場合は
1週間に1回の頻度で
ビタミンD配合のカルシウムも
添加して餌を与えています。
容量さえオーバーしなければ
生体に害を与えることはないので
定期的にビタミンDも少量
添加することが最適解だと
考えているからです。
ただし、
ビタミンDは過剰摂取してしまうと、
過剰症を引き起こす恐れがあるので
与えすぎには注意が必要してください。
ちなみに
カルシウムに関しては
多少与えすぎたとしても
不要な分は体外へ排出されますので
ご安心ください。
もし発症したら
症状が重い場合は、
既に手遅れなこともあります。
速やかに動物病院に
連れていきましょう。
X線検査や血液検査をして
クル病かどうかの診断を
してもらいます。
腸閉塞
腸閉塞とは
腸閉塞(イレウス)とは、
腸管が詰まり便やガスが
溜まることを指し、
腹痛や嘔吐を引き起こします。
閉塞状態が長く続くと
腸管の血管が圧迫され、
出血・穿孔・腸管の壊死などを誘発し
死に至るケースもあります。
腸閉塞になると
腸閉塞には以下のような
症状がみられます。
①フンの頻度が少なくなる
②下っ腹部分が不自然に膨れる。
③食欲不振や嘔吐
定期的に確認することが大切です。
原因
レオパの腸閉塞の要因は、
誤飲がほとんどです。
砂やソイルなどの床材を
誤って飲み込んでしまうと、
腸管が詰まってしまう場合があります。
少量のソイルであれば、
基本心配することはありませんが、
大量に誤飲した場合や、
体の小さいベビーの個体だと、
腸管がつまる恐れがあります。
また、便秘が続くと
腸管が詰まってしまうこともあります。
予防方法
餌を与える際は
砂やソイルが付かないように
気を付けましょう。
ベビーの固体には誤飲しにくい
キッチンペーパーを床材に使うなど
誤飲を防ぐことが腸閉塞の予防に繋がります。
便秘がちな個体は
飼育環境や餌を見直すことで
便秘を防ぐことができます。
今一度、
いつでも水分補給できる環境か、
ケージ内の温度は適切か、
お腹を温められる
ホットポイントはあるかを
確認しましょう。
餌に関しては、
ヨーロッパイエコオロギ、
デュビア、シルクワームが
消化しやすいと言われています。
また、
人工餌は消化を考慮した
成分も含まれているので
食いつく個体であれば
一番におすすめします。
もし発症したら
便秘が疑われる場合は
整腸剤がおすすめです。
レプラーゼは
爬虫類用の整腸剤として有名です。
無糖のヨーグルトを
与えるなどの方法もありますが
専用の整腸剤を使う方が
効果は高いと個人的に思っています。
各サイトの
レビュー内評価が高い点も
安心できるポイントです。
以下、
商品パッケージより引用します。
また、
便秘には温浴も有効です。
温浴により体温が上がることで
消化不良を改善するとともに
水分の補給による排泄促進も
期待できます。
やり方としては
適当なサイズの容器に
生体の身体が半分浸かるくらいの
ぬるま湯で温浴させます。
その際溺れることのないよう
水量に注意が必要です。
個体によって違いはありますが
僕の場合はケージ内温度より少し高い
33度~35度を目安に
5分から10分ほど温浴させています。
温度計が必要になりますので
事前に準備しておくことを
お勧めします。
個体によっては
温浴中にフンをすることも
あるそうです。
嫌がる場合はストレスになり
症状が悪化する恐れもありますので
無理はさせないようにしましょう。
それでも、
数日症状が改善されない場合は
対応可能な動物病院で
診てもらいましょう。
誤飲の疑いがあり、
なおかつ明らかに元気がない場合は、
すぐに動物病院に連れていってください。
誤飲による腸閉塞の場合は
外科手術の可能性があることを
覚悟しておきましょう。
脱皮不全
脱皮不全とは
脱皮が上手くいかず、
身体の一部に皮が残ってしまう
状態のことです。
レオパやニシアフは
成長や新陳代謝のため
不定期に脱皮を繰り返します。
その際、
綺麗に脱皮できればいいのですが、
時々上手く脱皮できず、
皮が残ったままになることが
あります。
脱皮不全になると
脱皮不全を放っておくと、
指や尻尾の欠損や、
目が開かなくなるなどの
弊害があります。
時間が経つにつれて
身体に残った古い皮が硬くなり、
指先や瞼の裏を圧迫し
壊死や炎症を引き起こします。
また、
指先に残ってしまった古い皮を
無理やり剥がそうと噛みつき、
出血してしまうケースも
報告されています。
原因
湿度不足・温度不足・ストレスが
主な原因になります。
湿度不足により
古い皮が乾燥し、
硬くなりやすくなります。
温度不足では、
代謝が落ち、
活動が鈍くなります。
また、
脱皮中や脱皮前は
とても神経質になるので
ストレスを受けると
脱皮を途中でやめることがあります。
以上のことが
結果的に脱皮不全に
繋がってしまいます。
予防方法
湿度対策としてまずは
ウェットシェルターを使うことを
おすすめいたします。
シェルター内の湿度を保つほか、
ザラザラした質感のシェルターであれば
身体を擦り付けることができるので
脱皮の手助けにもなります。
その他のシェルターを使っている場合は
水苔や小さく切ったスポンジを
シェルター内に置き
水を染み込ませておくことも有効です。
それでも上手くいかない場合は
ケージ内の湿度管理を
徹底しましょう。
レオパやニシアフが
全体的に身体が白く濁ると
脱皮のサインです。
その後、
数日かけてさらに白くなり
やがて脱皮します。
脱皮のサインを確認したら、
霧吹きでケージ内の
湿度を調整してげます。
ただし、
脱皮期間の神経質な状態で
急に霧吹きをすると
ストレスを与えてしまうことがあるので
シェルター内に隠れている時など
タイミングを考え、
霧吹きをしてあげましょう。
湿度を保ちやすいソイルなどの床材を
活用することもおすすめです。
また、
脱皮のサインが見えたら、
むやみに刺激するようなことは避け、
そっとしておいてあげましょう。
落ち着いて脱皮に専念できる環境が
何よりも大切です。
もし発症してしまったら
重度の脱皮不全や、
瞼に脱皮不全の疑いがある場合は
すぐに医者に診てもらいましょう。
個人での対処が難しく
専門的な処置が必要となります。
軽度な脱皮不全の場合は、
まずは1日様子を見ましょう。
多少指先や尻尾に皮がついていても
ケージ内の湿度を上げ
そっとしておくと
翌日に剝がれていることがあります。
それでも
皮が残っている場合は
温浴させた後
綿棒で優しく取り除いて
あげましょう。
適当なサイズの容器に
脱皮不全を起こしている部分が
浸かるくらいのぬるま湯(33度~35度が目安)で
5分から10分ほど温浴させます。
すると皮が柔らかくなってくるので、
あとは優しく撫でるように
剥がしていきます。
根気が必要になってきますが
頑張りましょう。
最後に
いかがだったでしょうか。
レオパやニシアフは
丈夫なイメージが強い生き物ですが、
環境に敏感な生き物です。
何より飼育環境と
予防が大切になってきます。
万が一病気に罹った場合を想定し
あらかじめ爬虫類に詳しい
動物病院を探しておくことが大切です。
ご相談などあれば
このブログのお問い合わせ、
もしくはツイッターやインスタグラムから
DMをお願いいたします。
(ツイッターやインスタのDMだと気づきやすいです!)
皆さんとペットの幸せを
説に願っています。
それでは!
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